生活感がにじみ出ているような、武蔵関北口商店街。昔からずっと営業を続けている店も多い。

個性豊かで活気あふれる4つの商店街

生鮮食料品店や生花店、クリーニング店といった、地域密着型の店舗が目立つ。

武蔵関には、4つの商店街がある。まず、「武蔵関北口商店会」は、関のボロ市」を開催していることで、比較的有名な商店街といえるだろう。毎年12月9日と10日に開催されるボロ市には、数万人の人が集結する。5月の第4日曜には「武蔵関ふれあいまつり」も開催され、阿波踊りの演舞などが披露されるが、多分イベント好きな商店街なのだろう。ここの加盟店では、クリニックや飲食店が比較的多いのも特徴だ。

武蔵関駅前通り商店街のアーケードは、オレンジと緑のコントラストが
色鮮やかで明るいイメージ。武蔵関の商店街の中でも比較的活気がある。

一方の南口には、「武蔵関駅前通り商店会」がある。西武線の線路に沿うように東西に伸びる商店街で、83店舗がズラリと立ち並ぶ。1953年のスタートと歴史も古く、活気あふれるにぎやかな通りである。このストリートは、武蔵関公園に続く道でもあり、春の「桜祭りin武蔵関」のシーズンは、年間で最もにぎわいを見せる。ほかにも中元大売出し、夏祭り、秋祭り、歳末大売出しなどを行い、地域密着度の強さを前面に打ち出している商店街である。なんだか温かみがあって、歩いているとホっとするので、筆者も好きな街である。

武蔵関商栄会のゆるキャラ「しょうこちゃん」と、
友だちの「エイ」と「カイ」

南口には、「武蔵関商栄会」。こちらは、南北に伸びる形で武蔵関駅から青梅街道方面にかけて形成されている。1955年の創立なので、伝統を誇っているが、ユニークなのは商店街のキャラクター「しょうこちゃん」の存在だろう。いわゆる“ゆるキャラ”だが、面白いのが、彼女の友達の「エイ」と「カイ」である。彼らは、普段はしょうこちゃんの頭の中に収納されているらしい。友達を収納するというセンスが大変斬新だと思う。筆者の世代では、「ウルトラセブン」に登場した“カプセル怪獣”を思い出してしまう。ミクラスやウィンダム…モロボシダンが変身できない時に、代わりに戦ってくれたあの怪獣たちだ。  だが、エイとカイは、多分戦わない。ホームページでは至るところに彼女たちが登場し、商店街を紹介しているが、ペットのようにしょうこちゃんに連れられているエイとカイがキュート過ぎて、一度見たらなかなか忘れられない。それにしても、「カイ」は貝殻のキャラだから小さいのはわかるが、エイが小さ過ぎるんじゃないのか!? 本物のエイはもっと大きいはずだ。それとも、しょうこちゃんが案外巨大なのだろうか…。それはともかく、そんなキャラまでつくるほどだから、この商店街も個性的で、とても盛り上がっている。

武蔵関駅前商工会は、駅前通り商店街と二股に分かれる形で
北口の駅前に伸びている。

商栄会だけではないが、武蔵関の商店街は街を上げて「FC東京」を応援しているようだ。フラッグやポスターなどが街中にある。選手のサイン会なども行われたらしい。FC東京といえば、グラウンドのある小平市とか、“味スタ”のある調布市など、もっと西側のイメージが強いのだが、意外に武蔵関の人々も応援しているようである。  さらに駅前のバス通りにある「武蔵関駅前商工会」も合わせて、武蔵関の商店街は、なかなか活気もあるし、人出も多い。近年では、元気を失っていると言われる商店街だが、なかなかどうして、武蔵関の商店街は今も健在だ。