板橋区は遺跡の宝庫といわれるほど多くの遺跡があり、これらが史跡や文化財となって、街中や住宅地など、生活に密着した姿で保存されています。
志村の代表的な史跡「志村城跡」は、熊野神社の境内にかつての面影をとどめています。すぐ隣には志村幼稚園と志村小学校があり、木々の茂る境内でのびのびと遊ぶ子どもたちの姿を目にしたり…。
江戸時代の初めに整備された中山道沿いには、江戸日本橋から数えて三番目の「志村一里塚」があります。大きな榎の木は旅程の目安となり、その木陰は旅人の休憩所の役目も果たしていたとか。そこからさらに新河岸川方面に歩くと、板橋区が誇る江戸庭園「薬師の泉庭園」が。ここには、中山道の喧騒が嘘のように感じられる、静かでのんびりとした時間が流れています。
この街を歩くと、日々、歴史と文化に触れて暮らすことの心地よさを、ひしひしと感じることができるのです。 |
確かな味が手に入る、対面販売の魅力。
戦後、高層住宅が相次いで建設され、大型スーパーが続々と進出した板橋区一帯の中で、志村・蓮根界隈だけは、昔ながらの商店が並ぶ、下町情緒あふれる地域でもあります。都心ではあまり見られなくなった、店先での一対一のやりとり…この街には、素朴で親しみ深い店がまだまだ残っています。
あつあつのできたてがいただける、昔ながらの豆腐屋。気に入ったものを好きなだけ買える量り売りがうれしい漬物問屋。試飲をしながらじっくり選べる、静岡の銘茶がそろう茶舗。八割がオリジナルという「酒のプロ」ととことん語り合える酒屋…。どの店も店主のこだわりと確固たる自信にあふれ、その独特な雰囲気は通う側の気持ちを高揚させてくれるほど。
その道のプロがこだわる、確かな味、確かな技術を日常的に感じるだけでなく、その人柄や温もりにも触れることができる…。この街は、誰もが忘れかけていた「触れあい」のある暮らしを実感させてくれるでしょう。
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